御朱印の頂き方や楽しみ方を解説する初心者の為の御朱印ガイドです。
目次
そもそも御朱印がないケース
当然ながら、御朱印はすべての神社、お寺で頂ける訳ではありません。「せっかく行ったのに御朱印をもらえなかった」となる前に、御朱印を頂けないケースを知っておきましょう。
人が常駐していない神社仏閣
小さな神社で、お守りやお札などを扱う社務所・授与所がない場所では基本、御朱印はいただけません。逆にいうと授与所がある神社では、“ほぼ”御朱印を頂くことが可能です。(例外もありますので、確認してくださいね^^)
ただし、比較的大きな神社の神職さんがいくつかの神社を兼務していて、メインに奉仕されている神社で御朱印を頂けるケースは結構あります。御朱印の有無に関しては検索エンジンやSNS等で「神社名 御朱印」「お寺名 御朱印」などのキーワードて検索してみましょう。
浄土真宗では原則、御朱印は頂けない
お寺の場合、浄土真宗では原則、御朱印は授与されていません。著名な浄土真宗のお寺は京都の西本願寺、東本願寺、東京の築地本願寺など。
ただし、浄土真宗でも京都にある佛光寺のように、御朱印ではなく「法語印」という形式、または「参拝記念」という形で授与しているケースもあります。
参拝したいお寺に行く前に、御朱印の有無をインターネットなどで調べたり、直接確認してみましょう。
御朱印対応しているけどもらえないケース
そもそも御朱印がないケースに続いて、御朱印はあるけど、様々な事情で頂けないケースも抑えておきましょう。
書き手さんが不在・多忙のケース
御朱印はすべての神社・お寺で頂ける訳ではありません。また、重要な祭事や法要が行われている場合などは、御朱印をいただけないケース、または「書き置きの御朱印」(あらかじめ紙に書いてある御朱印)を頂く形になることが多いです。
小さな神社仏閣や、宗派によっては御朱印自体受け付けていない場所もたくさんあります。そんなときも「せっかく来たんだから御朱印を!」と無理にお願いしたり、「御朱印は頂けて当然のもの」という態度で接するのは絶対に辞めましょう。
神社で言ってはいけないNGワード
「お参りに来たのですが誰も居ないので…不満」その時点で神様もいなくなります。
誰も居ないと言ってしまう前に事前予約をしましょう。
人対人でも約束は礼儀です。神職・巫女は接客業ではない。神様に仕えることが本義。
全国に神社は10万社、宮司は6千人。
切実。 pic.twitter.com/PVTcfv9Khl— 吉川八幡神社 (@hachimanshrine) August 14, 2018
特に遠方から訪れた場合などに、「せっかく来たのに・・」と思ってしまうのは凄くわかります・・。ただ、「遠方からせっかく来た」というこちら側の都合と同じように、神社やお寺にも都合はありますよね。お一人・家族だけで切り盛りされていると考えると、「もらえて当然」とは思えないはずです。
「神さま、仏さまにご挨拶したいなぁ。」そして「御朱印も頂けたら最高だなぁ!」くらいの姿勢でいれば、実際に頂けた時の喜びも倍増します^^もし、頂けなかった場合は、それもご縁です。また時間や日にちを改めて再訪しましょう!
御朱印を頂ける時間帯は神社やお寺によってさまざまなので、一概には言えません。比較的多めなのは9時~16時という時間帯。またお昼時12時~13時は休憩中の場合も多いです。御朱印を頂きたい場合は、前もって公式サイト・SNSなどを確認しておくことをオススメします。
日蓮宗では「御朱印」を頂けないケースも
日蓮宗では原則、「御朱印」と「御首題(ごしゅだい)」の2種類があります。
1.日蓮宗のみ御朱印帳・・南無妙法蓮華経(御首題)
2.他の宗派、神社の御朱印が混ざった御朱印帳・・妙法(御朱印)
↑日蓮宗のお寺のみ書かれた御首題帳(御朱印帳)には、御首題を頂けます。
↑他の宗派や神社の御朱印が書かれた御朱印帳には、「妙法」と書かれた御朱印を頂けます。
1.日蓮宗のみ御朱印帳・・南無妙法蓮華経(御首題)
2.他の宗派、神社の御朱印が混ざった御朱印帳・・妙法(御朱印)
上記の対応で頂けるケースが多いのですが、「2」の場合、お寺によっては御朱印自体を断られてしまうこともあるようです。なので、日蓮宗のお寺に行くときは、日蓮宗専用の御朱印帳(御首題帳)を準備しておくと安心です。
納経しないと御朱印を頂けないケース
もともと御朱印はお経を書き写す(写経)修行」を行い、「お経をお寺に納めた証明として「朱印」を頂くものでした。「”お経”を”納めて”、朱印を頂く=納経」という事から、お寺では今でも御朱印を「納経印」、または「納経帳」(御朱印帳)ともいいます。
(浅草寺の御朱印に対する注意書き)
時代が進むにつれて御朱印=参拝証明になっていますが、現在でも納経をしないと御朱印を頂けないお寺もあります。
御朱印をお願いすると怒られる・断られる?
SNSなどを見ていると、「御朱印をお願いしたら怒られた」「断られた」という口コミもチラホラ見かけます。
もちろん、寺社側の対応がまずかったケースもあるでしょう。反面、怒られた・断られた原因がマナー違反or認識不足にあるコメントもあります。
・休憩時間中に御朱印をお願いした(12時~13時を休憩にしてる所も多い)
・1人1冊のところ、何冊もお願いした(マナー違反)
・ノートなどに御朱印をお願いして怒られた(マナー違反)
・記念スタンプと混在している御朱印帳にお願いしてして断られた(マナー違反)
幸い管理人の場合、数百社の御朱印を頂いてますが、「今日はちょっと書けないので・・」と丁重に断られるケースはあっても、怒られた経験はありませんが、知らず知らずの内にマナー違反をしていないかどうか、振り返ってみたいですね。
2.書いてほしいページを開く&ボタン付きカバーを外す
3.御朱印帳に記念スタンプを押さない・御城印を貼らない
4.書いて頂いている間は静かにする
5.なるべく小銭を用意しておく(小銭入れ)
6.時間を確認する。御朱印を頂けない場合は日を改める
7.「こんな風に書いて」と要求をしない
8.「書き置き」だからと文句をいわない
9.参拝前に神社仏閣のご由緒や神様仏様を知る
10.御朱印を人に頼まない・頼まれない
11.御朱印を転売しない、購入しない
12.字のうまい・下手で文句を言わない
参拝前に訪れるお寺・神社を下調べをしよう!
御朱印を頂けないケースをいくつか挙げてみました。神社仏閣はお店ではなく、御朱印は商品でもない。行けば必ずもらえるものでもない。という部分をしっかり抑えた上で、御朱印巡りを楽しみましょう。